スギ林間伐中

ようやく雪起こしも勘弁して貰ったらしく、仕事がスギ林の間伐になりました。
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現場は入り組んだ谷を中心にスギ(40年生)が植えられており、尾根沿いは雑木(スギ・ヒノキ以外の広葉樹など)がそのままになっているので、スギ・ヒノキを求めて谷沿いに登っていき間伐するという感じでして、一面スギだらけな現場とは違い歩く分だけ余分に体力を使います(ーー;)

間伐のやり方としては、極論ですが林の上空を見回して木漏れ日が林内に差し込むよう密度が濃い箇所の木を切り倒します。成長の度合いは木によって千差万別で、樹齢と幹の太さを勘案して太すぎたり細すぎたりする木は優先的に切り倒す対象になります。細い木は病気や発育不良の場合が多いため。太すぎる木は、用材としては年輪が疎になっている…つまり木目が詰まっていないので価値が低いため、また樹高も突出して高いのが殆どで、周りにもっと優良な木々がまとまって存在している場合にはそれらへ当たって欲しい日光を遮断して成長を阻害したりするためです。

適正な密度にしてやると、林冠(木々の葉の広がり方)に隙間が出来て木漏れ日が林内に差し込むようになります。そうする事によって木々の生長が促進されるという寸法で、数年経って林冠に隙間が無くなる頃にまた間伐を行う事によって適正な山林を維持する…というのが一般的に正しいとされる山林管理の手法です。
今放置されている人工林(スギ・ヒノキの植林された山林)はこういった間伐が行われないまま林冠に隙間が無くなってお互いの成長を阻害する事によって多くの木々が発育不良になり、木々の根が貧弱になり土壌が流れ出す…という事が問題になっているのですよね。

木を切らないことが自然保護だと信じている方がもし居るのでしたら、保護すべきものが何なのかを一から勉強することを是非お勧めします。
日本の山林の大部分は、人の手が長期間入っていない原生林ではなく人工林・里山(人間が燃料・食材を採取していた雑木林)です。そういった山林は長年人間が管理運営して保護してきたのが歴史であり事実です。だから、木は切らない(=放置)よりも切る・伐る(=管理運営)するのが自然保護だと断言します。

適正に管理運営されたスギ林で寝っ転がり空を眺める…この仕事でないと出来ない贅沢な一時ですよ^^
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by mah_dl650 | 2006-05-25 23:14 | 林業/造園 | Comments(0)


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