高畑勲監督最新作品「かぐや姫の物語」を観てきました。
…何気に「風たちぬ」観てないんですよね。そして、観る気も無いのです。 なのに、何故か、この映画には久々に魅かれるものが感じられたのです… そして、自分としては、これは当たりだと思いました。観てきて良かった。。。 映像美 …荒々しさと力強さと素朴さとを。そしてやはりジブリは心も体も空を飛ぶ(^_^;) 音楽 …久石譲のグッジョブ。ピアノと琴と、昔の日本の雰囲気を醸し出しつつの、情景にマッチしてた。 声優 …朝倉あきって何者よ?「海がきこえる」の坂本洋子さん(ヒロイン里伽子の声)がフラッシュバック。 奇しくも、同じ我がままな女の子…高畑監督もワガママなイメージを買ったらしいですね。 好きだな~こういう張りのあるストレートな感情のこもった声って。惚れてまうでよ(^^) また、翁役の地井武夫さんの遺作でもある訳で…登場人物すべて声が存在感ありあり。 物語 …かぐや姫が泣いて月に帰りたくないと泣きすがる。けれど月に帰ってしまう。 そのシチュエーションを不思議だと疑問に感じる事はありませんでした。 それを、しっかりと骨太でより説得力のあるものにしてしまう。 かぐや姫が野山を駆け巡って幸せに暮らしていたのを、不憫に思った翁。 この二人を責めるのは出来ないな…人間、欲望や願望を独りよがりに叶えられないのが現実だから。 育ての親である翁を止める事が出来ず、翁の思い描く幸せ…それは自分の思い描くものと違うもの。 翁の思いに沿えない。でも裏切れない。生命の力を実感する生き方がしたい。でも都に連れて来られる。 物語が、登場人物の殆ど全てが幸せになれないというのがもどかしく…確かに心に深く残るモノが あるんだけど、やっぱり幸せに過ごしたかった。過ごし続けたかったという想いが苦くて儚くて(;O;) もし、月からの援助(黄金や着物)が無かったら… そうしたら、誰もが高望みをしない、望む幸せな生活をつつましくして行けたんじゃないか? 逆に、そんな幸せをそもそも送らせないようにと、それが天上人の与える真の罰だったのかな? …この設定辛いよ。余計な事しないでよ。自由を与えるための援助に見せかけた、罰という名の鎖。 この映画のかぐや姫観たらさ、都に連れて来られないまま捨丸と仲良く生きていったであろう、 幸せなかぐや姫を願わずにいられないんだよね。 そう思わせられた、高畑監督の作ったこのかぐや姫の物語の秀逸さに、敬礼(^^ゞ 心を揺さぶられるのは大事だね。なあなあで生きてた自分にまた活が入ったな~。 こんな悲しい最後を迎えないように、今まで進んできた道を省みて、 悔いの残らないよう生きなきゃ…(^_^;)
by mah_dl650
| 2013-12-01 01:13
| 日記
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