昨日、ようやく広島まで出かけて念願の映画を観てきました。
『先祖になる』 http://senzoninaru.com/ 予告編 岩手県陸前高田市在住の77歳、佐藤直志さんを震災後1年半にわたって撮り続けたドキュメンタリー。 長男を津波で亡くし、自宅も津波で被害に遭いながらも、ソバを蒔き田を打ちスギを伐り倒して独りで自宅を再建するまでの映像です。 やれオーガニックだのスローライフだの、似非知識人の胡散臭い理想や観念なんか下らないと思える。 人間の強い意志、積み重ねてきた人生の重さ、その積み重ねるという行為の素晴らしさが心にしみてきます。 (以降ネタバレ) 津波で長男を亡くし、その怖さから仮設住宅へと移り住んだ奥さんや長男の嫁さん…東北の冬を崩れかけた納屋で寒さに耐え…それでもなお裏山のスギを伐りまた津波が来る不安がある(役場にも止められたりする)同じ場所に自宅を再建するんだという強い意志。…老い先短いからという理由も勿論なんだろうけど、色々な苦難を乗り越えて最後にはやり遂げる。そして再建した自宅の居間から海に沈む夕日を見ながらお茶を飲む… 「俺はまだまだ生き続けてやる」という静かな強い岩のような意思。 それも自分のわがままだけじゃない…また故郷を再建するんだ、戻ってきたときに誰も居ないなんて事が無いように…という、自分の住む土地に対する深い愛着というんですかね…忘れがたき故郷があるという、私からすれば本当に恵まれた境遇にありながら、戻ってくる気のない人達が多数だというのに… それはまた、「けんか七夕」という地元の祭りを絶やしたくない、復興を諦めないんだという商工会青年部の若者達の熱い想いを生んだんだと思います。その土地に育ち、生活を営み、誇りも愛着も人生の全てがそこにある…そういう想いは簡単に消すことが出来ない。それが感動を誘います。 こんな強い意志を持って、文字通り新しく『先祖になる』ことが出来れば、過疎なんて吹き飛ばせると思えてしまうのは気のせいでしょうか…そんな事は無いはずだと思いたいなぁ… さてさて、上映場所がちょっと不案内で変な場所だったので迷いましたよ…広島サロンシネマ。 上映されてる事が知られてないんでしょうね、閑散としてたけど良い映画館でしたよ?個性的で。 ただ…ただ…広島での上映期間は短いのでもう観に行けないのがとても残念(~8/16までの1日1上映のみ)。。。 自主上映会も受け付けてる(http://senzoninaru.com/jishujoei.html)ようなので、ぜひぜひ島根でも上映を企画して下さい!ぜひ!! 大田でも美郷でも川本でも江津でも出雲でも松江でも…どこでも構いません。 もう一度じっくり観させて!こんな良い映画、知らないなんて悲しすぎるって…ホント…(;O;) 特にウチの町!美郷町!! 復興財源にと役場職員の給与を被災地に寄付したんじゃなかったっけ? そこまで粋な事するんだったら、被災地を広く知るためにも、 絶対に『先祖になる』観るべきだと思うよ!!たのんます!!!
by mah_dl650
| 2013-08-10 19:14
| 日記
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