どうしても、教える事からは逃れられない(^_^;)

落ち着きが戻り、来週からはケガ人が復帰してきて余裕が出てきそうな気配があります。

それはさておき…
今更ながら、今月初めごろに3日間、松江で林業の研修を受けて来たときの写真です。
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受けて来た研修ってのは、ざっくばらんに言えば「研修生を教える指導者への研修」。
林業に就業してきた新人クンに、いかに判り易く林業のイロハを教え込んでいくか…そういう研修でした。

研修内容には触れませんが、印象に残った事の一つに、研修の初めにこんな内容の話があったこと。

「今の林業には、昔のように山村で木に触れて生活してきたヒトではなく、全くの素人が就業するようになった。だから昔から林業に携わっている優秀なベテランさんが教えると、その基礎常識すら知らない事による弊害、見て覚える事以前に基礎的な事が判らない故の何を見るのかが判らないという様な例が出てしまう…だから今のヒトには本当に基礎の基礎から小学生に算数を教えるが如く、1つずつ一から教える必要がある
※時間が経っているので、私の勝手な解釈も入っていると思うのでその点は勘弁を(^_^;)



これは全く私にも当てはまる事でした。それでもそれなりに予めチェンソーの資格を自分で取りに行ったり、手当たり次第に体験林業に参加したり、林業に携わるようになってからもあれこれ教わりながら自分で調べたり実践したり痛い目を見たりして、何とかそれなりに山仕事のイロハのイくらいは身に付いたかな…って感じだと思ってます。

教える事って、大変なのは身に染みて判ってるつもりです。手間もかかる、思い通りにならない、成果もすぐには出ない、自分の熱意だけじゃダメ、相手の理解力不足を嘆く、遂には挫折し挫折させてしまう事も…まま色々あります。
だけど、一緒に現場仕事してて、続けていく意思がある以上は、せめてここまでは…ってレベルに到達して貰わないと困る訳です。そうしないと、まず本人が危険…

何をすると危険だという状況判断が足りないと簡単に死ねますし林業。先日もそれを目の当たりにしたろうが(-_-;)
そして、危険が何かが判らない初心者・部外者はいわば『歩く火薬庫』でして…そのような存在を周りでフォローし続けなければいけないってのは、それだけで作業効率の低下です。
仕事は成果を上げてナンボの世界ですからねぇ…ヒトを育てる事は直接的・短期的には成果に繋がらないのでして。先行投資かつ長期的な成果の種を蒔くのが教育です。だから先が短くて短気になりがちな年配の方々になれば成る程に、教育への理解度は減ったり毛嫌いする傾向って強いんじゃないでしょうか、ね。

でもやらんといかんのです。さもなくば誰も山仕事出来なくなっちゃうし皆逃げ出しちゃう(^_^;)


先述の研修でも
「指導者は稼ぎ頭の林業のスペシャリストである必要は無い。技術的に熟練してなくても初心者に基礎を教える程度の知識・技術があり、教える事に長けた人間であれば良い。教える計画を立て、必要に応じてその道の達人に指導してもらうよう手配し、フォローする事が出来れば…」
という話でした。

まあ、たまたま私がこの研修を受けたのはクジ運のようなもんだったんですがね。
そういう話を聞いた後じゃなければ、今ウチの班の新人クンに対して、今ほどフォローする気になれなかっただろうなぁって思うんですよ。確かに期待するような理解度が無く「何度言っても判らん奴だ」って愚痴も聞こえますし。。。正直書きますけどね。。。


ただ、教えられる方の理解力不足を、教える方の指導力不足を無視して嘆くのは、間違いで。
教える方も、手を変え品を変えが必要です。

野球に例えるなら、バットの重さに負けてスムーズにスイング出来ない人間に、100km/hのスローボールを打ってみろと言ってるようなものです。がむしゃらに振れば当たることもあるでしょうけど、それじゃ何時になったらトスバッティング出来るようになるのか?ホームラン性の当たりを飛ばせるようになるのか?130km/hのスピードボールをヒット出来るのか?…それをひたすらな努力だけに頼るのはダメですよね。

まずはバットがスムーズに振れるように、繰り返し繰り返し素振りをさせる。それが手順。結構重要。
算数にしてもまずは数字の数え方から始まって、足し算、引き算…ですよね。
国語なら、まずは平仮名の書き取り・発音から始まって、カタカナ、それから漢字や簡単な文章へと…

つまるところ、
教える側が基礎と思っている事でも、教わる側にとっては応用では、基礎が出来てない以上、一歩間違うと肝心な事が欠落して取り返しのつかない事になりかねません。教わる側の基礎を固めるために、どこから始めるのかをきちんと把握して、必要に応じて素振りのような反復作業というか手習いのようにひたすら理屈抜きの単純作業をさせなければいけない…そういうところまで考えてあげる。

そういう忍耐力・観察力が教育には必要なんだなぁって改めて思う今日この頃なのです。
正直疲れるわぁ…でも、私やんなきゃいけないって気持ちが増してます。

いつまでもオトナコドモしてられないのか…はぁm(__)m
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by mah_dl650 | 2013-04-18 23:34 | 林業/造園 | Comments(2)
Commented by komy at 2013-04-19 07:38 x
おひさしぶりです。
私も会社の講習がたまにありますが、ようやく理解できるというか活かせるようになり始めました。
やっぱり経験しないと分からない事もありますし、なにより苦労したことが糧となっている感じです。

まーさんの経験が活かされるといいですね(^^)v
Commented by mah_dl650 at 2013-04-19 19:26
>Komyさん
お久しぶりです(^_^;)
仕事の経験や技術よりも、教える技術が必要ってのは確かにそうだなぁって思う次第なんですよね。

教える経験もこれから積まないと…相手が理解してくれるよう(^_^;)


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