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けむり

書くか書かぬか迷ったんですが。

あらかじめ言い訳でもなく断っておきますが…
私は別にタバコを吸う事も吸うヒトも肯定してます。というかタバコを吸う友人知人のほうが断然多いです。人付き合いをするかどうかについて、タバコを隣で吸われても殆ど何も言いません。
ただ、私自身はタバコは嫌いだし、一生吸うことは無いと思います。その理由はと言いますと…


亡くなった私の親父の思い出…
日曜日の朝、朝飯時に新聞を読むために、親父の部屋に行かなければならなかったのです。
ウチの親父様は、日曜の朝は部屋で布団に寝転がりながら新聞を読み、家族よりちょっと遅れて居間に降りてきて朝食を食べるというライフスタイルで。取りに行かないと新聞は部屋に置きっぱなし。

ところがですね。親父は晩年病で倒れるちょっと前まで、結構な愛煙者でしたので。
親父の部屋のドアを開けた途端、白煙に霞む視界と害を為す煙と…そんな中に布団に包まって寝そべる親父。

よくもまあこんな環境で平気で居られるもんだと、嫌悪感を覚えつつ息を止めて新聞を掻っ攫っていったもんでした。小さい頃から無口でかつ理不尽に怒ったり暴力に走ったりする親父だったから、こうはなりたくないと常日頃思っていたもんです。。。

そして月日は流れ…タバコを止めて数年後、脳出血で親父は倒れ、半身不随になり心身衰えていき、最後は肺炎をこじらせてしまい息を引き取りました。建設現場でたたき上げだった親父は肉体的には頑健で60代になっても私より腕力があったくらいでしたので、倒れたと連絡を受けた時は「何かの間違いじゃないの???」と思ったもんです。
もし愛煙家でなかったら…今頃まだピンピンしていたかもしれないなあ…。もしそうだったら、私の人生も全然違うものになっていた…かも?親父を追って建設業に就いてたかもしれないし、最初に島根に来たときからすんなり居座れていたかもしれないし…まあ判りません。ヒトの未来ってちょっとした事で変わるから(^_^;)

まあ、世間に有りがちな私の思い出話でございますわ。




何故唐突にこんな事を書いたのかと言いますと、少し訳がありまして。

同じ作業班の愛煙家の方が、長期離脱を余儀なくされまして…程なく闘病生活に入られるのですわ。
先日病院で精密検査を受けた結果、肺にデキモノが出来ていると診断されたそうでして…

40年来、ずーっとタバコを手放す事がなかったそうですから…可能性として有り得る事が起きた、って事ですね。
別に喫煙者が誰もかも絶対にそうなるって事も無いのだから、嘘偽りなく「運が悪かった」のだなって思います。それに、治療技術も日々進歩していますから、早期発見が功を奏する可能性もあります。

なので。
治療が上手くいって、また元気に早く現場復帰して下さる事を、心から願いますわ。。。m(__)m
by mah_dl650 | 2012-03-27 23:15 | 日記


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